
(この記事は2019年4月18日に更新されました。)
2回目の100マイルを走るランナーがペースを考えてみる記事。
「100マイルの前半の入り方を知りたい」
「100マイルのペース配分を知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
UTMF2018ではペースコントロールに注力
UTMF2018は僕にとって2回目の100マイル。初めての100マイルは2015年10月のKOUMI100で、深く考えずに臨んだらビギナーズラック的に完走できました。UTMF2018ではKOUMI100の経験をもとにペース配分を考えて走りたいと思っています。
前半をいかに抑えられるかがカギになる
初100マイルだったKOUMI100は32㎞を5周するレース。周回ごとのタイムは次のとおりでした。
- 1周目 4:20
- 2周目 4:31
- 3周目 5:09
- 4周目 5:56
- 5周目 6:18
- Finish 26時間16分
同じコースを5周するので、タイムの落ち具合がよくわかります。97㎞以降の4周目、5周目はそれまでに比べても落ちが著しい。
このペース配分でも、僕は前半の入りを抑えた方でした。1周目の周回順位は29位で、5周目の周回順位が6位。タイムにして2時間近く落ちているのに順位は格段に上がっている。序盤にペースを上げた人は後半で相当苦しんだと思われます。
KOUMI100での経験から、100マイルのペース配分は「イーブンではなく前半は抑える」のが鉄則だと考えます。もちろん圧倒的に強い選手は最初から最後までそのままいきますが。
関連記事>>【KOUMI100徹底解説】コースやアクセスをくわしく
100マイルの前半はマイペースでも速すぎる
アメリカのトレイルランナー、ジェフ・ブラウニング氏が100マイルのペースについて語ったインタビューで「前半は自分のペースを胸にしまう」と発言しています。
100マイルの前半は「マイペースでも速すぎる」。これは勉強になりますね。マイペースで行こうとは考えても、マイペースより遅くとはなかなか序盤で考えない。100マイルのレース巧者ならではの発想です。
100㎞以降いかにペースを保てるか
100㎞までとそれ以降では体の状態が全く違います。気合や根性では絶対に押し切れない。100㎞以降のペースの落ち幅を減らして、いかに保てるかが100マイルレースのポイントであり醍醐味ですね。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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