
(この記事は2019年7月27日に更新されました。)
弱い毛でも長い間こすれるとダメージ大。
「ウルトラトレイル前に毛を処理する理由を知りたい」
「毛の処理の方法を知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
ウルトラトレイルの準備で毛の処理を忘れがち
100マイルでは速い選手でも20時間ほど、制限時間ギリギリの選手では40時間以上も走り続けます。普段経験することのない状態に置かれるため、ちょっとした準備不足が大きな問題に発展することもあります。その一つが毛の処理です。
主に男性ですが、毛が皮膚とこすれて炎症を起こすこと、テーピングがはがれることを予防するために、事前の毛の処理は欠かさない方がいいですね。
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長時間走ると毛と皮膚がこすれて炎症を起こす
これは深刻。1本1本は弱い毛でも、24時間以上お尻や太もも内側、股間付近の皮膚とこすれ続けることでべろりと皮がむけるほどのダメージを負わせます。特に毛が濃くて硬い人は要注意。僕の経験上、太もも内側、肛門周りの毛は特に入念に処理しておいた方がいいです。
毛がスキマを作ってテーピングがはがれる
足にテーピングを貼る人や、乳首ずれ対策で絆創膏を貼る人は周辺の毛を剃っておくことをおすすめします。膝やすねなど該当箇所の毛を剃りましょう。毛が多い状態で汗をかくと、テーピングがすぐにはがれてストレスを感じますよ。
ウルトラトレイル前に毛を処理する際の注意点
レース直前に行って肌を荒らすのは危険
毛を剃ると少なからず肌が荒れます。レース3日前には毛の処理を終わらせて、レースに影響が出ないようにしたいところです。
入浴中か後に処理
太ももやお尻の毛は剛毛です。お風呂に入って柔らかくなっている状態だと剃りやすくなり、肌へのダメージが減ります。
毛が長い人は切ってから
毛が長い人はそのまま剃るとすぐにカミソリが詰まってうまく剃れません。事前に長い毛を切ってから剃るのがおすすめ。
粘膜周辺は細心の注意を払う
肛門付近の毛を剃るのは見えづらくて難易度が高い。ギリギリを責めるとカミソリで粘膜を傷つける可能性もあるので要注意です。1枚刃や2枚刃ではなく5枚刃を使用して切れにくくすることと、刺激の弱いシェービングクリームなどを使ったほうがいいでしょう。少しお金がかかっても安全に毛を処理したいなら、塗っておくと固まって毛ごと一気にはがせるブラジリアンワックスがおすすめです。
まとめ
- 100マイルでは毛の処理も肝心
- 毛の処理で「皮膚の炎症予防」「テーピングはがれの防止」ができる
- 毛の処理には細心の注意が必要
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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