東京マラソンのコース解説。高低差が少ない国内屈指の高速コース

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東京マラソン

高低差が少なく高速コースとして知られる東京マラソンのコース。2019年に実際に走ってみた経験からコースを解説します。

2017年から東京マラソンのコースが変更

東京マラソンのコースは、2016年まで東京ビックサイトがフィニッシュ。全体としてはフラットながら終盤に佃大橋などのアップダウンがあり、それほどタイムが出やすいコースという認識はありませんでした。

それが2017年に一新。東京駅フィニッシュになり、最初の5㎞は下り基調で残りもほぼフラットという世界的に見ても走りやすいコースになっています。

事実、2017年の東京マラソンではウィルソン・キプサング選手が2時間3分58秒のマラソン国内記録で優勝。2018年には設楽悠太選手が当時の日本記録となる2時間6分11秒でフィニッシュしています。

そして、2019年は悪天候ながらビルハヌ・レゲセ選手が2時間4分48秒で優勝しました。出場選手のレベルが高いのはありますが、他の国内トップレベルのレースに比べても明らかにフィニッシュタイムが速いことがわかります。

東京マラソン2019コース

出典:東京マラソン公式Webサイト

東京マラソンのコースの特徴

類を見ないフラットなコース

高低差だけ見ると、最近の世界記録のほとんどが作られているベルリンマラソンをはるかに凌ぐ高速コースです。

ベルリンマラソンは多少上るパートがあるのに対して、東京マラソンは川を渡る際の橋による多少のアップダウンを除くとほぼフラット。加えて、最初の5㎞で高低差約35m下るおまけ付きです。

実際に走ってみても、最初の5㎞は明らかに下り基調。スタートから楽に入れることでペースが作りやすいです。それ以降も気になる上り坂はないし、都内は道路も整備されていて接地が乱れることもない。応援が途切れないことや観光名所を巡ることに注目がいきがちですが、これだけ走りやすいコースをなかなか見当たりません。

31㎞以降は箱根駅伝のスタート・フィニッシュ付近のコースとも重なる第一京浜の往復。カーブもほとんどなく完全にフラットなので、力が残っていればペースアップしやすいと感じました。

東京マラソン2019高低図

出典:セイコー東京マラソン2019応援サイト

カーブが少ない

鋭角なカーブが少ないのも特筆すべき点です。長めの直線を中心にコースが設計されているため、ペースダウンするカーブは数えるほどです。大幅な減速が必要になる折り返しも中間点の直前と35㎞を超えたところの2か所に抑えられています。

東京マラソンコース攻略

いくつかのパートに分けて、コースを見ていきます。

スタート~15㎞(浅草):オーバーペースに注意!

東京マラソンのスタート直後に冷静でいられる人はまれでしょう。東京都心を走ること、38000人が一斉にスタート、沿道には途切れぬ応援。誰だって気分が上がり飛ばしすぎます。最初の5㎞が下り基調なことで輪をかけてオーバーペースになりやすいのも特徴です。

スタートから飯田橋駅までの5㎞で多少飛ばしてもそれはしょうがない。大事なのはその後ですよ。

5㎞を超えても15㎞の浅草雷門までは圧倒的非日常感に包まれて走りに集中しにくい。ここでペース管理を怠ると後が大変です。楽しむのはもちろんながら、たまに時計に視線を落として自分を現実に引き戻しましょう。

15㎞~25㎞:いったん落ち着いて淡々と

この区間は蔵前橋を渡ってから、富岡八幡宮方面に向かっての長い直線の往復です。それほど印象的な景観があるわけではなく、淡々と歩を進めるパートになるでしょう。

中盤で通過する銀座、そしてラスト1㎞で迎える石畳のウイニングロードを楽しむためにもここは無理をするところではないですね。給食があるエイドではエネルギーを補給しておくのもポイントです。

25㎞~31㎞:力をためて

長い直線を走り切り、再度蔵前橋を渡ると25㎞地点。ここからは徐々に疲労も現れて、まだ終わりも見えないので辛くなる人も多いでしょう。しかし、残りの距離が少なくなるにつれ不思議と気持ちが楽になっていきます。自分の精神の変化をつぶさに観察できるチャンスですから、歩かずゆっくりでも走るといいですね。

30㎞手前からは銀座を走ります。普段は買い物客でにぎわう東京屈指の目抜き通りを走り抜けるのは不思議な感慨を伴う行為でした。

31㎞~フィニッシュ:

銀座を抜けて31㎞からはいよいよクライマックス。カーブもアップダウンもほとんどない第一京浜の往復は、それぞれの東京マラソンを総括するのに最適な走路。ラスト5㎞、東京駅に向かって言うことを聞かぬ足で進む道程は、たかが数十分とは思えない密度の濃い時間になりますよ。

そして、最後に1㎞続く丸の内仲通りの直線で言葉を失う。それまで開けていた景色が、仲通りに入った瞬間に凝縮される。ビルが両側から迫り、耳に届く声援もそれまでとは異質のものになります。脚の痛みと呼吸の苦しさ、精神の躍動がないまぜになって時間の感覚を失うことでしょう。

気づいたら、曲がり角。左にゆっくりと曲がると、視界にフィニッシュゲートが飛び込んできます。

エイド

エイドは5㎞以降、およそ2㎞~3㎞ごとでトータル15か所ありました。

エイドの数は多いものの給食があるエイドは意外に少ない。給食があるのは17㎞以降の5か所でした。僕は事前のエネルギー補給計画で失敗してハンガーノックになったのですが、給食があるエイドまでなかなかたどり着かずだいぶきつかったです。

エネルギー消費が激しい人は携行食を多めに持っていった方がいいでしょう。

トイレ

コース上に多数あるほか、東京メトロや都営地下鉄の駅トイレ、セブンイレブンのトイレも使用可能でした。

まとめ

  • 世界的に見てもフラットで走りやすいコース
  • 浅草までの15㎞をいかに抑えられるかがカギ
  • 携行食は余裕を持った数を

 

 

 

 

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