3分/kmは難しいのか?長距離走での心理的なハードル

あらくれものカエル

「一度走れたタイムは再現しやすい」
「人は心理的なハードルを設定してしまう」

この記事ではそんなことをつらつらと書いてみました。

ハードルの高さに心が萎える

長距離走においては、レベルを問わずに様々なタイムハードルが設定されています。最も高いハードルではフルマラソンの2時間切り、市民ランナーにとってはサブスリーやサブフォーなど。5000mなら15分切りも相当に高いハードルの一つですね。

難しいと思えば思うほど、ハードルは実際よりも高くなり越えるのが大変なものになるでしょう。実力的には余裕で突破できるはずなのに、レースになるとほんの数秒届かない…。そんな経験がある人は多いと思います。

僕はサブスリーと3分/kmの壁にはばまれた

僕の場合はサブスリーと3分/kmの壁がたちはだかりました。絶対サブスリーいけると思って臨んだ板橋Cityマラソンで、35㎞以降に失速して3時間1分。その1分を縮めるのがえらい難しく感じたものです。3分/kmはトップレベルのマラソン選手が刻むラップということで、昔から「速すぎるタイム」として脳に刻まれていた。そのため、1000m走を3分ちょっとで走れても、なかなか2分台に突入できませんでした。

しかし不思議なもので、一度3分を切ってからは心理的なリミッターが外れて何度でも3分を切る走りが再現できる。「3分のハードル」を越えると、そこからは順調にタイムが伸び始めるのです。せき止められていた水が一気に流れ出すように。サブスリーで走れた時も同じでした。

自分で心理的なハードルを作って、飛び越えられずに苦しむ。そしてある時ピョンと越えられたら、次のステージに進む。なんとも人間の心(脳?)は不思議です。

1マイル走での4分の壁

欧米では盛んな1マイル(約1600m)走においては、長く4分の壁がありました。当時は「挑戦したら死んでしまう」「スポーツにおける最高のゴール」などと言われていたのです。その壁が突き崩されたのが1954年。イギリスのロジャー・バニスター氏が3分59秒のタイムで1マイルを走りました。興味深いのはここから。4分の壁が突破されてから3年間で15人ものランナーが3分台で駆け抜けています。「どうせ4分は切れない」というリミッターがバニスター氏の走りによって解除されたのです。

フルマラソン2時間の壁

現代長距離界における最大の壁は「フルマラソン2時間切り」…でした。当面達成されることはないだろうと思われていたが、キプチョゲ選手が2019年に非公式ではあるものの達成。徹底したペースメイクやコース設定、給水の工夫による影響が大きいのは間違いありませんが、心理的なハードルが取り払われたのは大きいです。遠くない将来、ベルリンマラソンあたりで公式レースでの2時間切りが見られるのかな。キプチョゲ選手自身が現役のうちに成し遂げる可能性もありますね。

関連記事>>ベルリンマラソンは世界最高の高速コース!直近10年の優勝タイムは?

コメントを残す

*