
(この記事は2019年7月15日に更新されました。)
マラソン選手は心拍数が40を下回ることもある。
「マラソン選手の心拍数が低い理由を知りたい」
「スポーツ心臓とは何か知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
胸に手をあてて心拍数を計ってみよう
1分間胸に手をあてて心拍数を計ってみてください。50を切っているようならスポーツ心臓かもしれません。
心拍数の正常値は60~100回で、多くの人は55~75回に収まるそうです。これが、一流のマラソンランナーだと40を切ることもあるといいます。人によっては30を切ることも。止まったのかと心配になるレベルですね。僕は58回なので平均的な心拍数でした。
ちなみに、スポーツ選手ではない人の心拍数が50以下だった場合「徐脈性不整脈」として不整脈の範疇に入ります。
スポーツ心臓とは?ほとんどのマラソン選手は心拍数が低い
トレーニングで心筋が肥大して心臓の血液供給能力が高まった状態を「スポーツ心臓」と呼びます。回数に決まりはありませんがおおよそ50を下回るあたりでしょうか。「スポーツ心臓」では、一回の拍動で供給できる血液量が増加することで細胞への酸素供給量が増えるメリットがあります。
スポーツ選手、特に長距離選手や自転車のロードレース選手などは毎日のように心拍数が高いレベルでのトレーニングを続けているので、他の筋肉と同じく心筋も強くなっていくのですね。
マラソンの高橋尚子選手の現役時代は30回~40回/分だったそうです。スケートの小平奈緒選手は35回ほどとのこと。低い心拍数は一流アスリートとしての一つの勲章かもしれません。
心拍数の低さは競技力に直結するのか?
一流ランナーは概して心拍数が低いですが、その中でも特に低い人がいます。しかし、それが実力に直結するわけではなく、あくまで競技力を構成する要素の一つでしょう。
市民ランナーの中にも走力に関わらず心拍数が40~50の人はわりといます。低ければ速いというものではないものの、トレーニングへの体の反応を確認するための指標にはなりますね。
運動しないとスポーツ心臓はどうなるか?
スポーツをやめてトレーニングをしなくなると、「スポーツ心臓」ではなくなり心拍数が高くなります。心臓の拍動を司る心筋も他の筋肉と同じで、使わなければ衰えていくのです。
まとめ
- 「スポーツ心臓」では心拍数が30回~50回ほどになる
- 1回の拍動あたりの酸素供給量が増加する
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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