
中盤~後半のギザギザトレイルが踏ん張りどころ!
「トレニックワールドin外秩父のコースを知りたい」
「トレニックワールドin外秩父に出ようかな?」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
トレニックワールドin外秩父はこんな大会
埼玉は外秩父の山々を駆け巡るワンウェイで、45㎞ミドルと50㎞ロングがあります。後半に細かなアップダウンを繰り返す厳しいパートを迎えるため、前半で余裕を残せるかどうかがポイント。スタート地点は各線「寄居駅」徒歩30秒で参加しやすいのも特徴です。
この記事は2019年大会ミドルの部に参加した経験から作成しました。
アクセスやエイドなど大会全体の情報を知りたい方は2018年ロングの部に参加した際の下の記事を参考にしてください。
関連記事>>【トレニックワールドin外秩父徹底解説】コースなどを詳しく
「トレニックワールドin外秩父ミドルの部」コース攻略
僕が走ったミドルコースのポイントを解説します。なお、実距離51.5kmのロングと45.5㎞のミドルのコースはほとんど同じです。ロングはスタート直後に里山2つを越える約6㎞を追加で走り、その後ミドルと合流。以降は同じコースを走ります。
上の高低図の赤で囲った部分がミドルでカットされるパートです。
ロングとミドルのスタート時間が30分しか変わらないこともあり、ボリュームゾーンではトレイルが多少混雑します。
ミドルコース概要
距離 45.5㎞
累積標高 2515m
オフロード率 59.2%
スタート 寄居町役場(各線寄居駅徒歩30秒)
フィニッシュ ニューサンピア埼玉おごせ
スタートから5㎞はフラットなロード。大平山入口の第一エイドを通過してから一気に標高を上げ、以降33㎞地点まで細かいアップダウンを繰り返しながら進みます。距離に対してかかる時間は長く、厳しいコースだと感じる人が多いでしょう。
約33㎞地点からは6km~7kmほど続く長いトレイルの下り。「A7大満農業集落センター」で補給して標高差約250mの大高取山を越えたら、ロードを約2.5㎞走ってフィニッシュです。
ここからは、僕がミドルコースのポイントになると感じたパートを3つ紹介します。
レース最大の登り!5.4㎞地点の第一エイドから大平山へ向かって
スタートから続くほぼフラットなロードを終えると5.4㎞の「A1大平山入口」に到着します。A1からは標高差約350m、3㎞続くコース最長の登りです。幅が広い林道のつづら折りで傾斜はそれほどきつくありません。登りが得意な人は無理のない範囲で走ると、いいリズムでレースに入っていけるでしょう。
予備知識として知っておきたいのが、「A1大平山入口」の300mほど手前に信号による横断があること。タイミングによっては2~3分止まることになります。信号はここだけなのでイライラして心を乱さないようにしましょう。僕は2年連続で引っかかりました。
タイム差がつきやすい。22.1㎞地点のA4定峰峠から続くギザギザトレイル
22.1㎞の「A4定峰峠」からが外秩父の真骨頂。約33㎞まで延々と短い登りと下りのセットが続きます。細かいアップダウンが続くパートはごまかしが利きません。体力が残っていなければ一気にペースダウンしてメンタル的にも辛いです。
反対に、前半をマイペースで走り体力が残っている人にとってはタイムを短縮できるパートとも言えます。中盤~後半にかけて気持ちよく走るためには、シビアなペース管理が求められるレースです。
ラストに控える標高差250mの登り
長い下りを終えた後の39.5㎞「A7大満農業集落センター」を過ぎると最後に大高取山の登りが待ち構えます。距離は約1.5㎞で標高差約250m、気温が上がる時間帯だと苦しい登りになるでしょう。
傾斜もそこそこ急なので僕はほとんど歩いて登りました。大高取山を登りきったら距離約1㎞で一気に下って、2.5㎞のロードを走りフィニッシュです。
最後のエイドであるA7からフィニッシュまでは約6㎞ですが、昨年も今年も思った以上に暑く喉が渇きました。A7で十分に食料と水を補給し、ボトルに飲み物を追加することをおすすめします。
2019年の完走率
50km 完走率81.3%(出走331人・完走269人)
45km 完走率87.0%(出走276人・完走240人)
スタート時点では涼しかったものの、お昼が近づく頃には30度近くまで気温が上がりました。
制限時間はロング11時間、ミドル10時間と余裕はありますが、後半にかけて厳しさを増すコースなのでゆっくりでも動き続けるメンタルが必要です。
「トレニックワールドin外秩父2019ミドルの部」レースレポ
レース展開や補給計画を書いていきます。
レース展開
僕はミドルの部に出場して4時間49分で1位でした。スタートから5㎞のロードは4分強/kmのペースで進み、5~10秒離れて5人ほどのランナーが走る展開。5.4kmの「A1大平山入口」手前の信号で止まり、いったん15人くらいの大集団になりました。大平山に続く3㎞の登りを全て走ったところ後続の皆さんと少し距離が空いて、そこからは一人旅でした。
後からリザルトで確認したところ22.1㎞の「A4定峰峠」では2位、3位の方との差は5分~6分でした。フィニッシュでの差が24分だったことを考えると、差がついたのはA4以降の細かいアップダウン。中盤~後半のギザギザ部分で最後まで崩れることなく淡々とペースを刻めたのが良かったみたいです。
補給計画
アクエリに粉飴を混ぜた自作ジェルを使いました。500mlで500kcalを1つ持参してこまめに補給。またエネルギー切れを防ぐため、A1以外のエイドは全て立ち寄って固形物を摂取しています。
予備として120kcal程度の市販ジェルを4つ持ちましたがエイドが充実していて一つも使わず。サンドイッチや団子にウインナー、はたまたフルーツポンチなどもあり贅沢すぎるメニューに驚きました。エイドに入るたび元気が湧く大会です。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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