ランナーズハイの仕組みを徹底解剖!セカンドウインドとの違いも解説

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走るカエル

(この記事は2019年4月9日に更新されました)

ランナーズハイは一部のランナーが到達する桃源郷か?

「ランナーズハイがどんな感覚なのか知りたい」
「ランナーズハイが起こる仕組みと状況を知りたい」

この記事はそんな方に向けて作成しています。

ランナーズハイはどんな状態か?

ランナーズハイはランニングの醍醐味の一つとして語られることもある現象。一般的には次のような感覚だと言われています。

  • 気持ちが高揚して足の痛みや息苦しさが減る
  • どこまでも走れるような気分になる
  • 多幸感に包まれる

全員に起きる現象ではなく感じ方も千差万別。そして楽なペースのジョギングで起きることはまずありません。それぞれのレベルでで、ちょっとキツイと感じるペースで走ることが条件になりそうです。

ここからはランナーズハイが起きる仕組みを詳しく見ていきましょう。

ランナーズハイが起きる仕組み

簡単に言うと「走る苦しみを和らげようとして気持ち良くなる」のがランナーズハイ。実はズバリの理論はなくて、次の2つの説が有力とされています。

  • エンドルフィン説
  • 内在性カンナビノイド説

それぞれの説を見ていきます。

昔から主張されてきた「エンドルフィン説」

エンドルフィンという鎮痛効果のある神経伝達物質が脳内で分泌されることで起こるという説。エンドルフィンにはモルヒネの6.5倍の鎮痛効果があり、多幸感をもたらすことから「脳内麻薬」とも呼ばれる物質。

エンドルフィンが分泌されることでランニングに伴う苦しみが一時的になくなり、どこまでも走っていける感覚さえ抱くというのが従来から主張されてきた説です。

ランナーズハイ経験者の中には「白い霧に包まれたよう」とか「時間の感覚がわからなくなる」といったオカルトチックな経験をする人もいます。エンドルフィンは効果の強い物質なので極端な経験をする人がいても不思議ではありません。

エンドルフィンが出やすい状況

エンドルフィンは人間が快適に生存していこうとする本能により分泌されるものなので食欲、睡眠欲、性欲など本能が満たされた時に出ます。また、出産など極端な痛みを感じた場合に鎮痛のため分泌されることもあります。ランニングハイで分泌されるとしたら、苦しみからの逃避のためなので後者ですね。

最近出てきた「内在性カンナビノイド説」

従来ランナーズハイはエンドルフィンによって起こると考えられてきました。しかし最近では「内在性カンナビノイド」という脳内麻薬が起こしているのではないかという意見もあります。

内在性カンナビノイドは大麻(マリファナ)から検出される物質に似ているもの。エンドルフィンと同じく痛みを感じにくくさせる、不安を和らげるなどの効果があります。

どちらの説も、脳内麻薬が苦しみを抑えて多幸感を生みだす点では同じです。

ランナーズハイを経験するために

ランナーズハイの起きやすさには個人差があるものの、多くの先人の意見から起きやすい状況はわかっています。

  • ある程度(1時間~?)の時間走り続ける
  • 少しキツイな…と感じるペース
  • 内発的な動機付けがあること

特に内発的な動機付けがポイントになりそう。つまり「走りたい」と思って走ること。速くなるために我慢して走る場合や、嫌だけど走るという精神状態だと起こりにくいようです。

ランナーズハイとセカンドウインドの違い

ランナーズハイと混同されやすいものに「セカンドウインド」があります。

セカンドウインドは走り始めてしばらくすると楽になる現象。走り始めてしばらくは「デッド・ポイント」と呼ばれる苦しい状態が続くものの、ペースを落とさずに走っているとフッと呼吸が落ち着いて脚が軽くなります。

呼吸器官をはじめ体全体が走る動作に慣れることが要因で、ランナーズハイのように脳内麻薬で起こるわけではありません。

セカンドウインドについては、以下の記事でくわしく解説しています。

>>「デッドゾーン」と「セカンドウインド」を徹底解説。

ランナーズハイになってもペースを上げない

ランナーズハイは長時間続くものではありません。長くても数十分で終わります。

そしてランナーズハイの間も体はダメージを受け続けますから急にペースを上げるのは避けた方がいいでしょう。レース後のダメージの残り方も大きくなります。ペースは維持して高揚感を楽しむのがいいですね。

まとめ

  • ランナーズハイは脳内麻薬が引き起こす一種のマヒ状態
  • ランナーズハイは走る意欲が高い状態で起きやすい
  • ランナーズハイは脳内麻薬、セカンドウインドは体の適応で起きる
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