
「ランニング後のアイシングは効果があるか?」
「アイシング否定論者が出てきている」
この記事ではそんなことをつらつらと書いてみました。
スポーツの常識は変わる。ランニング後のアイシングはどうか?
肉離れやアキレス腱炎、捻挫、膝痛など様々な故障を経験してきて、痛みがある時にはランニング後にアイシングするのが習慣になっていました。しかし最近、患部へのアイシングが効果的かどうかについて議論が活発になっているようです。
近年ではヴェイパーフライの登場で薄底神話は崩壊。当たり前のように行われていた試合前の入念なストレッチも避けたほうがいいと言われるなど、どんどんスポーツ界の常識が覆されています。アイシングについても疑念が投げかけられているのです。
スポーツ科学の加速度的な発展に伴って、これからも新たな常識が生まれてくるでしょう。競技レベルによらず、スポーツに取り組む人にとって自分で判断する能力が大事になってきます。メーカーは当然ながら自社の商品をゴリ押しするので、取捨選択して自分の体に合ったものを選ぶ力がないと故障を招くことにもなりかねません。
アイシングへの反対意見とは?
アイシングへの賛否両側について、ものスゴク簡単に書いてみると以下のような感じです。
賛成「冷やしたら筋肉の細かい損傷抑えられて疲労も回復するじゃん」
反対「炎症は筋肉の成長のために必要なものだよん」
風邪にかかるとウイルスをやっつけるための免疫機能により熱が上がるように、炎症も体の反応だから筋肉を強くするために必要だというのが反対派の主な主張。しかし、議論はされているものの信頼に足るエビデンスはなく、答えは出ていません。
ケガの直後はアイシングしとこう
受傷直後のアイシングが効果的なことについては、今のところ間違いなさそうです。腫れを予防して痛みを抑えるためにも、ケガをした直後はできるだけ早く冷やしましょう。
アイシングの是非は結論が出ていない
僕はポイント練習の後には必ず銭湯の水風呂で筋肉を冷やすようにしています。もしかしたら気のせいかもしれないけど、関節や腱、筋肉へのダメージが違うと考えるからです。
アイシングだけではなく、これからも様々なスポーツの常識が疑われて新たなスタンダードが築かれていくことでしょう。でも、新たに正しいとされたことを盲目的に信じるだけだと面白くないと感じます。「間違っている」とされた今までの常識で力を伸ばした人がいるのも、また間違いないことです。そう考えると技術や理論が日々更新されていく現代では、自分の体に合っているか?という点で判断することがより求められるのかもしれません。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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