
(この記事は2019年6月7日に更新されました。)
林道は好きですか?
「トレイルランでしばしば現れる林道とは何か知りたい」
「林道とスーパー林道の違いを知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
トレイルレースで現れる林道は好きですか?
トレイルランの大会に出ると「林道多いな~」「いや、俺けっこう林道好きだよ」なんて会話をたまに耳にします。林道が多いと同じ場所をずっと走っているような感覚にとらわれるため、好き嫌いが分かれますね。
僕は林道好きです。景色があまり変わらないことで、時間とか場所の感覚が薄れていく感じがよいなと。
む?そもそも林道ってなんだっけ?
奄美ジャングルトレイルの競技説明会で「スーパー林道がメインです」という話があってから、林道の定義やスーパー林道の存在が気になったので調べてみました。
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そもそも林道とは何か?
「森林の管理や整備を目的とした道路で、近隣住民の生活道路としても使われる」
予想通りの定義でした…。山を走るトレイルランだから、森林管理を目的とした林道を通る機会が増えるのは必然ですね。気を取り直してスーパー林道を見てみましょう。
スーパー林道は全国23か所
国の事業として過去に開発された高規格林道のこと。正式には「特定森林地域開発林道」という仰々しい名前。1965年~1990年にかけて林業を盛んにするために作られたようですね。北は北海道、南は奄美大島まで全国23路線あります。
スペックに規定はありませんが、普通の林道より大規模・長距離なものが多い。現在は事実上使われなくなったものもあれば、白山スーパー林道のように観光に生かされている道もあります。奄美ジャングルトレイルで走ったのは「奄美中央スーパー林道」でした。
林道を堪能できるトレイルランニング大会
トレイルランの大会では林道がコースの一部になっている大会はとても多いですが、コースのほとんどが林道の大会は数えるほど。林道を堪能できる大会を2つ紹介します。
OSJ ONTAKE100
7月中旬~下旬に長野県王滝村で開催されます。
林道ファン御用達。100kmにわたり林道が続き、全く同じ場所をグルグル回っているかのような果てしなく続くデジャブ感を楽しめます。
変わらぬ景色と足裏を突き上げる石の衝撃に苦しめられ、「修行」とも形容される大会。しかし、根強いファンがいるんですよね。他のトレイルランニングの大会とは一線を画す存在です。
100㎞の部を14時間以内で完走した選手が参加できる100マイルの部もあります。こちらは林道をさらに深く堪能できる。
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高尾山森林マラソン
10月下旬に高尾山周辺の林道で開催。15㎞の部と8㎞の部があり、トレイルはほんの一部でコースのほとんどが林道です。ロード中心で走っている方のトレイルランデビュー戦にもおすすめです。
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1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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