
(この記事は2019年8月1日に更新されました。)
「富士忍野高原トレイルレースのコースを知りたい」
「富士忍野高原トレイルレースのアクセスや宿泊情報を知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
富士忍野高原トレイルレースはこんな大会
富士山の裾野にある山梨県忍野村が開催する大会。地元の方が大勢ボランティアとして協力していて、温かい雰囲気のレースです。
コースは登りと下りがはっきりしています。よく整備されたトレイルで林道やロードも多いため初心者でも安心ですよ。走力に合わせてロング(35㎞前後)、ミドル(20㎞強)、ショート(15㎞弱)から距離を選べるのもいいですね。
この記事は2018年大会のロングの部に参加した経験から作成しました。

絶景。
富士忍野高原トレイルレースのくわしい情報
開催時期
6月上旬
- 2017年 6月4日(日)
- 2018年 6月3日(日)
- 2019年 6月2日(日)
スタート時間(2019年)
- ロング 7:20、7:30、7:40(ウェーブスタート)
- ミドル 7:50、8:00
- ショート 8:20
コース
2018年のロングコースを解説。2019年は逆回りになりました。
- 距離 36.1km
- 最低標高934m(スタート地点)
- 最高標高1645m(子の神)
★スタート~杓子山~子の神
スタートから数キロでコースの核心部に突入。杓子山を経て子の神までの約6㎞で標高差711mを駆け上がります。
スタートしてロードを約1.5㎞走ると林道へ。しばらくすると登山道に入り「高座山」を登ります。目線の高さに木がない視界が開けた山で眺望は最高。富士山と忍野村の絶景を眺めながらゆっくりと登りましょう。

奥のチョンとした三角形が高座山
高座山を過ぎても登りが続く!序盤だが一番苦しいところです。杓子山を過ぎるとフィニッシュまで走れるパートが中心になるので、杓子山までに足を使わないようにするのがポイント。「抑えすぎかな」と感じるくらいがちょうどいいですよ。
登り終えると杓子山頂上からの絶景がお出迎え。鐘を鳴らして先へ進みましょう。
杓子山~子の神までは細かいアップダウンがあるトレイルです。距離は長くないものの、道幅が狭く走りにくい箇所があるので気をつけてください。
★子の神~二十曲峠~大平山
このパートの距離は約10㎞。
子の神を過ぎたところの下りは岩場が多く傾斜が急で走れません。怪我のリスクが高いので、ここは無理せずゆったりと。立ノ塚峠まで走れば急な下りは終わりです。エイドで補給して二十曲峠を目指しましょう。
二十曲峠までは細かいアップダウンが続くトレイルで、そこそこ走れるパートですが無理は禁物。二十曲峠のエイドではまんじゅうやフルーツなどが振舞われ地元の方の温かいおもてなしを受けられます。暑かったのでかぶり水が最高でした。
二重曲峠からは林道とロードで一気に忍野村に向かって下ります。まだ半分に到達していないのでこの下りは抑えたいところ。下りきって忍野村内のロードを少し走ったらトレイルへ入り、緩い登りで平尾山を目指します。ここの登りはそれほど長くなく、傾斜も緩いのでいいペースで進みたいところですね。
平尾山を越えて木段の登りを進むと大平山に到着。富士山と山中湖を望む絶景ポイントのエイドでしばし休憩です。
★大平山~フィニッシュ
大平山からフィニッシュまでは下ってから一山を越えます。登りはそれほど長くないものの、杓子山で消耗しているとかなりきついですよ。
まずは大平山からトレイルと林道を下り、忍野村へのロードに出ます。そこから、ロングコースは序盤に走った立ノ塚峠に登り二十曲峠に至るループコースを走ります。
最後の二十曲峠エイドまでたどり着けば、残りは約6㎞の下り。悲鳴を上げる大腿四頭筋をなだめつつ林道を駆けていきましょう。
林道を走り終えて少しロードを挟み、忍野村内の田んぼや川沿いの道を走ったら忍野中学校でフィニッシュです。
【2019年8月1日追記】2019年大会は逆回り。距離は1.5㎞ほど短くなりました。逆回りだと筋力が残っていないラストに杓子山を登るので、ペース配分を考えないと厳しいですね。
ループコースのため、ミドルとショートの選手とロングの選手が重なって混雑する部分もあります。狭いトレイルも多いのでお互い声をかけながら走るといいですね。

応援が多くて嬉しい!
距離表示
5km間隔・ラスト3㎞・ラスト1㎞
トイレ
中学校のトイレと仮設トイレがあります。
受付(2019年)
6:00~各部スタート30分前まで
前日受付あり(13:00~17:00 忍野中学校)
※コースガイダンスなどもあり

会場は中学校
参加賞
ロングTシャツ、完走後にタオル
スタート
ウェーブスタートです。ロングの部の第一ウェーブは開会式終了後にそのまま整列。焦らずとも希望する場所に並べました。
応援
スタート地点の忍野中学校がおすすめです。少し歩いて、忍野村の田んぼ道で前半を終えたランナーを応援するのもいいですね。
エイド
各エイドに水、スポーツドリンク、まんじゅう、果物などあり。地元の方が温かく迎えてくれます。
関門(ロングコース・2018年)
制限時間 8時間20分
- 笹尾根公園(約25km) スタートから5時間30分
- 二重曲峠(約30km) スタートから7時間20分
※第3ウェーブスタートからの時間。コース図に距離の記載がないため距離はアバウトです。
記録証
完走後に即発行
食事
フィニッシュ後にはミネラルウォーターとおそばをお土産にもらえるほか、とん汁が振る舞われました。地元の方の出店でそばや豆腐をのせた「おぼろ丼」など多数の地元名産品の販売もあり。生ビールも安く売っていました。
お風呂
水着着用で忍野中学校プールの温水シャワーを使えます。シャワー4基ほどなのでボリュームゾーンでゴールすると多少混雑します。
土地柄、少し車を走らせると日帰り温泉もたくさんありますよ。
山中湖温泉「紅富士の湯」
料金:800円(大人)
アクセス:会場から車で10分ほど
http://www.benifuji.co.jp/contents/info/
富士山溶岩の湯「泉水」
料金:800円(大人)
アクセス:会場から車で10分ほど
http://www.fuji-sensui.jp/
アクセス
富士山登山の拠点にもなる、富士急行線「富士山駅」から忍野村までバスで25分です。今年のスタート時間だと、朝に公共交通機関を使うと間に合いません。
現実的なのは以下の方法。
- 忍野村に前泊
- 当日朝に車で向かう(会場に駐車場多数あり)
- 富士吉田市に前泊し朝に走りかレンタサイクルで向かう
※6㎞ほどの距離ですが、富士吉田市から忍野村にかけてはずっと登りなので時間がかかります。
なお、東京からは富士急トラベルのバスツアーもありました。土曜昼に新宿発、15:30頃に忍野村到着。日曜レース後に会場発、夕方に新宿到着で往復5,000円。片道だと3,000円。
宿泊
大会特別料金での忍野村宿泊プラン(1泊2食付き)がありました。
- 1名1室利用 8,000円
- 2名以上1室または相部屋 7,500円
宿泊施設は旅館・ホテル・民宿の合計22施設から選択します。早くに予約が埋まるようですね。
参加費(2019年)
- ロング 6,500円
- ミドル 5,500円
- ショート 4,500円
大会Webサイト
思ったこと
団体や企業が主催して村が協力する形ではなく、完全に村がメインで運営している大会です。細かいところまで参加する人のことを考えていて、始めから終わりまでずっと楽しい!
僕は・・・
2018年は3時間28分で2位でした。
2019年に再度出場し3時間19分で3位。気持ちがのんびりする、穏やかで素敵な大会です。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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