
(この記事は2019年4月4日に更新されました)
大会前日にほとんど眠れないランナーが解説。
「前日に寝られなかった時のタイムへの影響が知りたい」
「前日に寝れないまま走った人の経験を聞きたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
大会前日の睡眠は必須ではない
結論、僕は前日眠れなくても大丈夫だと考えています。
個人差があるし科学的に問題ないと証明されているわけではありません。しかし、ほとんどのレースで普段の睡眠時間(8~9時間)の半分程度の睡眠時間になる僕の経験上、大きな影響はないと考えます。
眠気をレース中の集中している状態で感じることはほとんどないし、体は横になっていれば休まるでしょう。
バルセロナオリンピック前日の有森選手は眠っていない
オリンピックに出るような実力者でも眠れない人は多いようです。有森選手のエピソードを紹介しましょう。
バルセロナオリンピックのマラソン競技前日、有森選手は早くに床に入るも眠れる気配がない。そして「横になっていれば体は休まる」と切り替えたそうです。そのまま一睡もできずに迎えた翌日、気温30度前後の酷暑の中で銀メダルを獲得しています。
眠れないことによる影響は体よりも「脳の疲れが取れない」点にあります。しかしランニング動作は脳を酷使するのものではなく、1日眠れなかったからといってパフォーマンスに大きな影響が出ることはないでしょう。
100マイルレース前日に全く眠れなかった経験
2015年10月に長野県小海町で開催された「OSJ KOUMI100」は、僕にとって初めての100マイルレース。32㎞を5周する160㎞のレースでした。
朝4時まで一睡もできずそのまま朝5時にスタート。フィニッシュタイムが26時間だったので、前日と合わせて丸2晩眠らないまま走り続けました。
しかし、意外や意外。眠気も含めて体の不調を感じることなくフィニッシュラインまでたどり着くことができたんです。この時の経験は眠れない夜の支えになっています。
KOUMI100のことは以下の記事でくわしく解説しています。
大会前日に眠るために今まで試したこと
眠れなくても大丈夫だけど眠れる方がベターですね。僕も今まで色んな方法を試しました。やってみた方法と効果を見てみましょう。
- ゆっくり風呂に入る→効果なし
- 宿のランクを上げる→気分はいいけど寝られない
- 酒を飲んでみる→寝られないし、翌日に酒が残って気分最悪
- ドリエル→効果なし。より強い睡眠薬は試していないが翌日に影響が出るので却下
- 寝る前にテレビやスマホを見ない→効果なし
- 前々日の睡眠を減らす→眠りやすくなった。ただ、眠れなかった場合はダメージ大。諸刃の剣。
やっぱり眠れないものは眠れない。布団に入ってじっと目をつぶっているしか方法はないですね。
まとめ
- マラソン大会前日に眠れなくても影響はほとんどない
- 眠れない時は目をつぶって横になっていよう
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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