
(この記事は2019年5月24日に更新されました。)
2.195㎞がランナーに重くのしかかる。
「なぜマラソンは42.195㎞なのか知りたい」
「マラソンの由来が知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
「マラソン」の由来
今では距離に関わらず走ることを「マラソン」と言いますが、本来は42.195㎞を走る競技だけが「マラソン」です。
マラソンの名称は、古代ギリシャのマラトンの戦いが由来。
マラトンに上陸した敵国ペルシャ軍をアテナイ軍が打ち破った時に、いち早く母国に勝利を報告しようと兵士フェイディピデスが伝令として送られました。
そしてアテナイの城門に到着し「わが軍勝てり!!」と叫びそのまま絶命。彼が走った距離が約40㎞だったのです。
時は流れ1896年に第1回アテネオリンピックが開催される時に、この話に基づき40㎞前後の長距離走を行うことが決定。第1回は36.75kmで開催され、その後のオリンピックでも特定の距離ではなく40㎞前後で開催していました。ちなみに第一回の優勝タイム2時間58分。
42.195㎞になるのはもう少し先のことです。
王女のわがままでマラソンの距離は42.195kmに!
1908年に開催されたロンドンオリンピックで、ひょんなことからおなじみのマラソンの距離が決まります。
時の王女アレクサンドラが「スタートは城の窓から見るので庭から。ゴールは競技場のボックス席で見たいからその前にしてほしい」と言ったことでなんとも中途半端な42.195㎞になりました。
この時に正式に決まったわけではないものの、1924年のパリオリンピックで「そろそろマラソンの距離決めようよ」となった時に、42.195㎞が採用されたのです。
マラソンの距離が42.195kmだからこそ生まれるドラマ
王女の気まぐれで生まれた2.195㎞が数々のドラマを生んできたと思うと歴史って素敵です。マラソンの距離が40㎞だったら2時間切りは簡単に達成されていて、現在のように人類の限界値として存在はしていません。
「最後に2.195㎞が残っている」と感じながらマラソンを走ることで精神的、肉体的な強さがより求められるようになっていますね。
まとめ
- マラソンの名称は古代ギリシャのマラトンの戦いが由来
- マラソンは本来42.195㎞の競技を指す言葉
- 1908年ロンドンオリンピックでの王女のわがままが距離を決めた
- 1924年パリオリンピックで正式にマラソンの距離が決まった
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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