ケニアとエチオピアはなぜマラソンが強いか。速さの秘密はなに?

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走るウサギ

(この記事は2019年7月12日に更新されました。)

「ケニア・エチオピアがマラソンで強い理由を知りたい」
「ケニア・エチオピアのマラソンを取り巻く環境を知りたい」

この記事はそんな方に向けて作成しました。

マラソン世界歴代10位まではケニア・エチオピア

2019年7月現在の世界記録2時間1分39秒の保持者は、ケニアのキプチョゲ選手です。世界記録のみならずマラソン歴代記録上位の多くがケニアの選手で、たまにエチオピアの選手が入っている構図が続いています。

よく「黒人の身体能力がすごい」と言われますが、それなら2国の周囲にあるエリトリア、ウガンダ、タンザニアも同じように活躍していてもおかしくないです。この2国だけがマラソンでこれほどの成果を残しているのはなぜでしょか?

【2019年7月追記】2019年4月のロンドンマラソンでエチオピアの2選手が世界歴代10位に入るタイムで走り、ケニアとエチオピアの選手5人ずつで歴代10位が構成されています。

関連記事>>男子マラソン世界記録の推移を見る!現記録の時速は?

ケニア・エチオピアのマラソンにおける強さの要因として主張された説

  • 黒人は遺伝的に身体能力が高い
  • 高地民族のため心肺機能が優れている
  • 子どもの頃の通学で片道10㎞以上走るのはざら
  • マラソンで貧困から脱出しようとするハングリー精神

人によってどの説を支持するかは異なりますが、遺伝的に身体能力の高い人が、ハングリー精神が生まれやすく通学が長い傾向のある環境に置かれて強くなったと複合的に主張されることが多いですね。

しかし、これはアフリカの他の国でも当てはまる可能性があるので他の要因を考えてみます。

ケニア・エチオピアの文化的な要因が大きいのではないか?

各国にはお家芸と呼ばれるスポーツがあります。その競技では身体能力が劣っている場合でも強い。日本でいえば柔道やレスリング、最近では体操や卓球も強いですね。

これらのスポーツでは「日本が勝つもの」と考えられているため選手の意識が高く保たれ、トレーニング環境も整い国民からも期待されます。文化として根付くため、時代が変わろうともいつでも強いのでしょう。

ケニアとエチオピアにおけるマラソンやトラック競技にもこれと同じことがあてはまります。

エチオピアでのアベベとゲブレセラシエの影響

裸足でローマオリンピックのマラソンを制し、東京オリンピックで2連覇を達成したアベベはエチオピアの選手。「皇帝」と呼ばれマラソンとトラックで圧倒的な実績を残したハイレ・ゲブレセラシエもエチオピア出身です。

世界的な英雄を見て育った子どもたち、そして自国の選手が世界のトップとして君臨するシーンを目にした国民が「お家芸」として長距離に期待をかけて環境を整え、選手を見出していくのは自然ですね。

また、ゲブレセラシエが長距離で成功して巨万の富を築いたサクセスストーリーも、エチオピアの長距離界の発展には大きな影響があったと考えられます。

ケニアの強化策はより強力

最近のマラソン界ではエチオピアよりもケニア勢が目立ちます。

ケニア選手が長距離で成果を残しはじめ、マラソン界で覇権を握り始めた頃からケニア各地に「キャンプ」と呼ばれる練習拠点が多数でき、長距離選手の強化に力が注がれています。

このキャンプは高地に設置され起伏が激しい。さらに不整地が多く長距離の走力強化に適しています。こうした環境で成功を夢見る選手が競い合って実力を高めているのですね。

また、ケニア選手の潜在能力に目をつけたスポンサーやエージェントが積極的に選手を支援しはじめたことも、ケニア選手の活躍を強力にサポートしています。

ケニア・エチオピア以外の国も強くなる?

2019年7月現在のハーフマラソン世界歴代2位記録である58:23は、エチオピアの隣国エリトリアのゼルセナイ・タデッセ選手が記録したもの。

ケニア・エチオピア以外のアフリカの国々が長距離走に力を入れ始めると、ゼルセナイ・タデッセ選手のように才能あふれる走者が見いだされて現在の構図が変わってくる可能性も大いにありますね。

まとめ

  • マラソン歴代10記録はケニア・エチオピア選手による
  • 身体能力、高地民族、ハングリー精神、通学距離の長さなどが要因とされてきた
  • 長距離がお家芸として浸透しているのが一番の理由では?
  • 今後はアフリカの他の国からも有力選手が出てくる可能性も

 

 

 

 

 

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