
(この記事は2019年6月10日に更新されました。)
風邪になると再開のタイミングの判断が難しい…。
「風邪が治った後のランニング再開のタイミングを知りたい」
「風邪をひくと走力がどのくらい落ちるのか知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
病み上がりはいつからランニングを再開する?
せっかくコツコツ練習を重ねてきても、風邪やインフルエンザにかかるとしばらく練習できなくなります。走力が落ちないか気になって、うかうか寝てもいられない気分になりますね。やっと治って走ろうと思っても、ぶり返しの不安がつきまとう….。
病み上がりはいつからランニングを再開したらよいか、一般論と僕の感覚論の二本立てで考えます。
一般論!「1週間は無理するな」
治った後も、次の理由で風邪にかかりやすい状態にあります。
- 風邪の原因ウイルス数は非常に多く、抗体ができない
- 治った後も喉の粘膜が荒れていて感染しやすい
- 免疫力が下がっている
よって、風邪が治った後も体調を観察し「1週間程度は養生しつつ穏やかに暮らすべし」が一般論。適度な運動は免疫力を上げるといっても、病み上がりで体力と免疫力が著しく落ちている時にはジョギングでも避けた方がよい考えるのが普通かもしれません。
しかし、風邪で走れなかったうえにさらに1週間走らないのは精神衛生上よろしくない。自分なりの「治った」実感があれば軽く走り始めても大丈夫だと思うのです。
感覚論!「症状がないなら大丈夫」
僕は熱が下がってから1日様子を見て、問題なければ次の日から走ります。発熱や悪寒、鼻水や喉の痛みなどの症状がなければ走ってもよいという考えです。
理由は単純で、今までこのやり方で大丈夫だったから。人によって免疫力に幅があるし、そもそもぶり返さない可能性の方が高いので走ってみます。そして、もしダメだったら後悔し反省。次からは休養期間を設けます。
人によって体調不良に対する感覚や免疫力、そして風邪をもらいやすい「運」のようなものはだいぶ違うと思うので、自分の感覚を信じることが一番ですね。
風邪が治った後は軽めのメニューで
病み上がりの練習は普段の軽めのメニューより、さらにライトなものにしましょう。
しばらく走らずにいると体が動き方を忘れている場合もあり、いつも通りのスピードで走ると自分の走力の低下に愕然とします。1週間もすれば「なーんだ」と思うくらい自然に元の走力まで戻りますから、まずは軽めのジョギングからゆったりスタートしていきましょう。
そう簡単に走力は落ちない
長距離走の理論家として有名なダニルズ氏は、VDOT(最大酸素摂取量)で考えると5日間練習を中断しても走力は変わらないとしています。5日以上でも、2週間を超えるまでは一気に衰えることはありません。
もちろん、走歴や筋肉量などにより個人差はありますが、思っているほど走力はすぐに落ちないのです。むしろ風邪がきっかけで強制的に休んだことで、故障の予防やパフォーマンスアップにつながるとプラスに考えましょう。
まとめ
- 慎重を期すなら風邪が治ってから1週間ほど休む
- 自分の感覚を信じて早めに再開するのもアリ
- 5日間完全休養しても走力はほとんど変わらない
- 病み上がりの練習はごく軽めのものから
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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