
「ジョグは精神的な負荷を減らすのが大事だと思う」
「ジョグは時間で行うと気楽にできる」
この記事ではそんなことをつらつらと書いてみました。
ジョグをいかに継続できるかが重要
ランニングは他の競技と違い、負荷の高い練習のボリュームを増やすことが難しいです。バスケやサッカーなどの球技ではスキルを磨くこと、チーム戦術を高めること、身体能力を高めることなど複合的な要素があり、それぞれに厳しい練習をすることも可能でしょう。
ランニングでは、負荷の高い練習はどうしても「走ること」に集約されるため、故障のリスクを考えるとポイント練習と呼ばれる厳しいトレーニングは多くても週に3日が限界。それ以外の日は、トップ選手であってもゆっくりめのジョグで走ることになります。
ジョグは「つなぎ」とも呼ばれ、ポイント練習の合間を文字通りつなぐものとも考えられていますが、ジョグをおろそかにしていては競技力が向上することはありません。ゆっくりのペースでも心筋を強化することができるし、フォームチェックの時間にあてることもできます。さらに、適度なペースで走ることは血流を良くして疲労を回復することにもつながります。
ペースはゆっくりなので直接的な成長を感じにくい性質上、ジョグをやるのがダルく感じる人もいると思います。しかし、ジョグを継続することが走力向上の必要条件と言えるでしょう。
僕の最近の練習では、大会がないので週に2回のトラックでのポイント練習を軸にしています。他の日の多くは山で1時間30分~2時間のジョグ。山だと平地に比べてジョグの負荷も高くなるので、疲れがたまっている時は平地でのジョグに切り替えています。
多くの人はジョグを距離基準で行うと思いますが、僕は時間で管理。いくつかのメリットがありますよ。
ジョグを距離でなく時間で行うメリット
- スピードを気にせず自分の気持ちいいゾーンで走れる
- 無理に距離調整をすることがなく、疲労のコントロールが容易
- 月間走行距離の計算ができなくなるので、追い込み過ぎない
ポイント練習以外のジョグはリラックスして気持ちよく走ることを優先しています。時間で管理するとペースや距離が気にならなくなる(わからない)ので、のんびり走りたい人や、ついつい自分を追い込み過ぎてしまう人にはおすすめですよ。1時間と決めたら1時間、好きな道を好きなように走るだけ。水を飲んでも、靴紐を結んでも、それも1時間の中のストーリーだと思ってあんまり気にしないようにしましょう。
ただし、ジョグもペース設定して走る人や、走行距離を管理しながらトレーニングを進めていく人には合わないですね。ジョグ一つとっても、自分に合った方法を見つけていくと走ることはますます楽しくなります。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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