
身長が高いほど暑さに弱いのか?
「暑さと身長の関連を知りたい」
「暑さでダメージを受ける仕組みは?」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
夏場はウンザリ!暑さに弱い
僕は暑さに極端に弱いランナーです。ここ2~3年に出場した夏場の大会でまともに走り切れた大会はほとんどない。リタイアするか、悲壮感を漂わせながらなんとかフィニッシュするか。夏のレースで好走するのが難しいとわかった今では、練習期間と捉えてレースは少なくしています。
しかし、僕がボロボロになっているレースでも暑さをものともしないランナーが多数いるのも事実。暑さに強いことによって、順位がジャンプアップする人もいるのです。
なぜ僕は暑さに弱いのか?いろいろ調べてみたところ、身長が関連していそうです。
身長が高いと暑さに弱い?
まず暑さに弱いとはどういうことか、考えてみます。
暑いとなぜパフォーマンスが落ちるか?
暑さでパフォーマンスが低下する主な要因は酸素などの運搬力低下と考えられています。
体温が上昇すると体を冷やそうとして皮膚における血流が普段よりも多くなり、結果として心臓での血流が少なくなります。そうなると、走るために必要な酸素や栄養が全身に届かなくなるのです。
ここから、暑くても体温を上げずに熱を放出できる体内システムを持っている人が、基本的には暑さに強いということも言えるでしょう。
体が大きいと熱放出に難アリ
動物の熱放出について興味深い法則があります。19世紀にドイツの生物学者から発表された「ベルクマンの法則」です。「恒温動物において、近しい種の場合には大型なものほど寒冷な地域に生息している」といった内容のもので、熱生産量と放熱量を軸に説明がなされます。
この説に基づくと、「身長が大きくなると体重が増加し熱生産量が大きくなるが、放熱に影響する体表面積の増加率は体重の増加率に比べて割合が少ないため熱が体にこもりやすくなる」と言えるのです。
つまり、身長が大きくなると熱の放出が難しくなるよ、ということです。反対に、熱がこもるので寒さには強くなります。
僕は身長が185㎝で体重が70㎏前後とランナーの中ではかなり大柄なのでこの影響は大きい。毎年7月~8月までぼこんと調子が落ちて、9月から徐々に復調してくるのは気温によるものでしょう。気温によって練習内容を調整できるように、最近では練習時に気温を記録しています。
暑さが苦手なら無理はしない
身長と体重以外にも、暑さへの耐性を決める要素はたくさんあります。発汗量や水分必要量、メンタルなど複合的な要素が絡み合って暑さへの耐性は決められていくと言えるでしょう。これらの多くは生まれつきのもの。自分でコントロールできるのは慣れや水分補給、エネルギー補給などいくつかのものに限られます。
人間の体は優秀なので、季節が移り気温が上がってしばらくすると慣れてきます。ランナーなら、暑い中で少しずつ練習することで体が楽になる感覚があるでしょう。しかし、限界がありますし、最近の日本の夏は命を脅かすレベルの暑さになっています。
我慢してトレーニングし続けて疲労がたまり継続できなくなるのは本末転倒なので、無事是名馬で無理なく練習を続けるのが大事ですね。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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