ボストンマラソン2018 川内優輝選手1㎞まで2:40

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雨のカエル

現地時間4月16日に開催されたボストンマラソンで川内優輝選手が優勝。

動画で確認すると、なんと入りの1㎞が2:40前後。経験に裏打ちされた大博打が見事に成功。気候やレース展開を解説します。

1㎞2:40。驚異の大逃げ作戦を敢行。

こんなことができるのは川内選手だけ。

ボストンマラソン2018のスタート直後、川内選手がダッシュ。動画で確認すると、1㎞の通過はなんと2分40秒前後。解説も「too fast!」と言って呆れていました。

10000mの世界記録(26:17、ケネニサ・ベケレ)が、1㎞あたり2:37であることを考えても異常。さらに、川内選手の5000mのベストタイム(13:58)のラップが1㎞あたり2:47であることを考えると、無謀とも言える走り。

気候と自分の寒さへの適性、アフリカ勢の実力を総合的に捉えた作戦を考えつく経験、知性。そして、大舞台でそれをやってのける度胸。

世界最速ではないけれど、世界”最強”は間違いなく川内選手でしょう。

最悪の気候条件

スタート時の気温は3℃。強風、強雨。

トップ争いを演じる選手でさえ、薄手のジャンバーを羽織る悪条件。川内選手は「最高のコンディション」だと言い切る。

自己ベストで勝負は決まらない

今回のボストンマラソンには、世界の一流ランナーが勢ぞろい。

自己ベストで見ると、2時間4分台が3人、5分台が3人、6分台が3人。2時間8分14秒が自己記録の川内選手にとって、タイムでは勝負できないのはわかっていたのです。

出国前には「集団で潜む」と語っていたが、現地での天候を見るや作戦を真逆に変更するその勇気。柔軟性と自分の決断を信じ切る意志の強さがあってこそなせる業。

レース展開

5㎞で後続に吸収される

1㎞2:40でインパクトを与え、その後は通常のペースに戻した川内選手。5㎞を約15:00で通過し、直後に後続に追いつかれます。

中間地点では先頭集団でレースを展開

中間地点を1:05:59で通過。この時点では13人ほどの集団が形成されています。

30㎞地点で離される

30㎞地点では、先頭のジョフリー・キルイ選手(2017世界陸上マラソン優勝)からは、30秒ほど遅れる。

相手は世界陸上王者、持ちタイムも相手の方が上。誰もが「これで終わりだ」と思う。

35㎞地点で差は開く

2位で通過するも、先頭のキルイ選手との差は1分30秒まで開いています。しかし、ここからが川内劇場。追撃が始まる。

40㎞地点で20秒

粘り続ける川内選手。40㎞地点ではついにキルイ選手に20秒と迫ります。

その後は圧巻。キルイ選手を捉えて1位でフィニッシュ。タイムは2時間15分58秒。瀬古利彦さんが1987年に優勝して以来、31年ぶりの快挙。

1987年は川内選手が生まれた年。31年の時を経て、独自の道を行く男がボストンを制したのです。

2位のジョフリー・キルイ選手は2時間18分23秒でフィニッシュ。2時間5分以内の記録を持つアフリカ勢が悪天候と川内選手の”奇策”でガタガタになる中、川内選手はいつも通り、粘りの走りを最後まで続けました。

ボストンマラソンのこと

最後にボストンマラソンのことを紹介。

東京マラソンと同様、世界で最も名高いレースが指定される「ワールドマラソンメジャーズ」の一戦でワンウェイコース。国際陸上競技連盟の設定に合わないため、公認コースではありません。

年齢ごとに参加資格があります。持ちタイムごとにエントリー開始時期が異なり、速いほどエントリーしやすい仕組みになっています。

男子参加資格

男子の参加資格を一部抜粋したものです。
(2016年以降のもの。今後変更の可能性あり)

  • 男子18-34 3時間05分00秒
  • 男子40-44 3時間15分00秒
  • 男子50-54 3時間30分00秒
  • 男子60-64 3時間55分00秒

女子参加資格

女子の参加資格を一部抜粋したものです。
(2016年以降のもの。今後変更の可能性あり)

  • 女子18-34 3時間35分00秒
  • 女子40-44 3時間45分00秒
  • 女子50-54 4時間00分00秒
  • 女子60-64 4時間25分00秒

 

 

 

 

 

 

 

 

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