【読書録】「走ることについて語るときに僕の語ること」

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読むカエル

「村上春樹さん著『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで

この記事ではそんなことをつらつらと書いてみました。

ベテランランナーとしての村上春樹さん

作家としておそらく日本で最も有名な村上春樹さんですが、熱心なランナーであることを知っている人は少ないかもしれません。村上さんは33歳で専業作家に転向した時から走り始め、70歳を超えた現在もランナーとして走り続けています。

フルマラソンも含めて数十回レースに出場し、サロマ湖100㎞ウルトラマラソンも完走。ランニングだけにとどまらず、トライアスロンにも挑戦しています。作家と聞くと不健康なイメージを抱く人も多いですが村上さんの場合は逆ですね。質の高い小説を書き続けるためにも体の健康維持が肝になると考え走り始めたそうです。

そろそろ40年選手の村上さんが走ることについて書いた本が「走ることについて語るときに僕の語ること」。ランニングを始めた6年前から興味があった本で、やっと読みました。

2007年の発刊時点で村上さんのランニング歴は25年ほど。長年走ってきたからこそわかる、走ることに関する哲学が随所に散りばめられていて、共感できるところもあるし、考えたこともない深い視点にも触れられます。ランニングを始めた直後ではなく、少しは経験を積んだ今読んでよかったなと感じる本でした。同じ本でも読むタイミングで感じることが違いますね。また数年後に読み直してみたい本です。

ヒーローカエル

1日10㎞、週6日が村上春樹さんにとっての基準

フルマラソンのレースに出場する際には丁寧な準備をする村上春樹さん。月に300㎞以上走ることもあったそうです。

村上さんにとって「まじめに走る」ことの一つの基準が、1日10㎞・週に6日、1か月にだいたい260㎞とのこと。市民ランナーにとっては実践するのがなかなか大変な練習です。村上さんは走り続けられた理由として、丈夫であったこと、走るのに向いていたことを挙げています。走ることへの内的なモチベーションがあったからこそ、淡々と走り続けることができたんですね。そして、走り続けてきたことは確実にプラスになったと語っています。

走ることをわかりやすく言語化した数少ない本

走ることの魅力や面白さ、継続していく原動力を言葉にするのは難しい。感覚に深く紐づいた行為だからこそ、言葉にするには深い洞察力と豊かな表現力が必要になります。「走ることについて語るときに僕の語ること」では、言葉にできなかった感覚をスパッと表現してくれる一行に出会います。ランナーにとっては特別な一冊となるでしょう。

 

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