
(この記事は2019年9月7日に更新されました。)
「マラソン前日はお酒を飲まない方がいいのか知りたい」
「アルコールがランニングに与える影響を知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
マラソン前は何日禁酒する?
ランナー3人で話していて、レース前の禁酒が話題になりました。僕は数日だけの禁酒でもう一人が1週間。あと一人は全く禁酒しないとのこと。ジンクス的側面が強い気もしますが、禁酒への考え方はかなり幅があります。
この記事では、アルコールがランニングに対して実際にどのような影響を及ぼすかを考えてみます。
アルコールがランニングに与える影響
アルコールがランニングに与える悪影響は、主に以下の3つだと考えられます。
- 脱水状態を誘発
- 肝臓の機能低下
- 睡眠の質の低下
それぞれ見ていきましょう!
脱水状態になる
お酒を飲んだ翌朝は口の中がパサパサ。水を飲んでもパサパサ。昼近くなっても喉が渇いてパサパサ。お酒好きならこんな状況を経験したことがあるでしょう。お酒を飲むと利尿作用により、飲んだ分以上の水分が排出されるために喉が渇きやすくなります。
水分の蓄えが少ない状態なので、走ると危険が伴うしパフォーマンスも落ちますね。僕は深酒した翌日のハーフマラソンで、冬のレースで給水所の数も十分なのに喉がカラカラになり苦しんだ経験があります。軽く飲んでも通常よりは体内の水分が減るため、前日の飲酒は避けた方が無難でしょう。
肝機能の低下
人は筋肉や肝臓に蓄えた糖質を使いながら走ります。お酒を飲むと、肝臓がアルコールの分解に使われるのがネック。アルコールの分解が優先されるため、肝臓への糖質の貯蔵と使用が普段通りにできなくなります。
2日酔いになるほど飲めば、肝臓が大きなダメージを受けているのは明らかです。お酒は抜けたように感じるレベルでも、肝臓は疲労しているため機能の低下は避けられないでしょう。
睡眠の質の低下
お酒を飲んだ時はぐっすり寝ているようで、実のところ浅い睡眠となり眠りの質が下がります。飲み過ぎた翌日、しっかり寝たつもりなのに全然疲れが取れずにあくびを連発するのは眠りのクオリティーが低いから。少しの飲酒でも睡眠の質に影響を与えるので、やっぱり前日の飲酒は避けた方がいいですね。
マラソン前日は飲まない方が良さそう
3つの理由から、少なくとも前日は飲まない方が体のことだけ考えるとよさそうです。
ただ、前日にそこそこ飲んでも良い走りができる時もあるんですよね。「どうせ飲んだから」と思って気負いなく走れるからかな。禁酒にこだわり過ぎてストレスを溜めてもしょうがないので、その日の気分も大事にしながら気楽にいきたいところです。
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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