
(この記事は2019年5月24日に更新されました。)
裸足でマラソンを2時間15分で走った驚異の人。
「アベベがどんな選手か知りたい」
「アベベが裸足でマラソンを走った理由を知りたい」
この記事はそんな方に向けて作成しました。
目次
裸足で走ったことで有名なアベベはどんな人?
アベベ・ビキラ(1932-1973)は、オリンピックのマラソン種目で1960年ローマ、1964年東京の2連覇を成し遂げたエチオピアのマラソン選手です。東京オリンピックでは当時の世界最高記録となる2時間12分11秒で優勝しオリンピック史上初の連覇。日本を沸かせました。
そんな伝説のランナーですが、ローマオリンピックを裸足で走ったことが特に有名です。
アベベはローマオリンピックを裸足で制した
1960年のローマオリンピックにエチオピア代表として出場したアベベ。靴が壊れて現地で購入しようと考えたけれど、足に合わなかったためなんと裸足で出走。
スタート後は最後尾を走りながらも15㎞あたりでトップ集団をとらえ、30㎞付近で独走態勢を築きそのまま優勝しました。この時のタイムは2時間15分16秒。これは当時の世界最高記録です。
当時無名だったアベベの優勝。しかも裸足というダブルパンチで、取材に来ていた世界各国のメディアも衝撃を受けたとのこと。
子どもの頃から裸足で走る機会が多く足の皮が厚かったため、裸足で走ることに対してアベベ自身はさほど違和感はなかったのかもしれませんが。
アベベは東京オリンピックを裸足で走っていない
アベベといえば裸足というイメージが先行していますが、1964年の東京オリンピックは「靴を履いて」優勝しています。2時間12分11秒の世界最高記録での圧勝でした。アベベ以降、オリンピックの場で世界記録を更新した人はいません。
ちなみにこの時履いていたシューズはプーマとのこと。今ではランニング業界であまり目立たない存在のプーマの靴を履いていたのは意外ですね。
アベベのレース後のコメントが秀逸
ローマ、東京とオリンピックのマラソン種目を2連覇したアベベ。フィニッシュ後の余裕度がスゴイ。
- ローマオリンピック 「走れと言われればもう20㎞くらい走れる」
- 東京オリンピック 「あと10㎞は走れた」
東京オリンピックの方がちょっとだけきつかったみたいです。
アベベの晩年は辛いものだった
伝説のランナーとして今もあがめられるアベベですが、晩年は辛い時期を過ごしました。
東京に続く1968年のメキシコオリンピックではひざの故障もあり途中棄権。その約半年後、交通事故によって半身不随となりました。そして、41歳の若さで脳出血により亡くなっています。
まとめ
- アベベが裸足で走ったのは1960年ローマオリンピック
- 1964年東京オリンピックでは靴を履いて当時の世界最高記録で優勝
1988年千葉県産。25歳に走り始めた。サウナーでありロングスリーパー。ミドルレンジのトレイルレースを中心に走っている。おんじゅくオーシャントレイル2020、みたけ山トレイルラン2019などで優勝。PBはハーフが1:10、フルが2:35。
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